星の王子様の秘められた教訓

公開日: : 最終更新日:2017/07/02 道徳

「星の王子様」の本を読んだ。1943年アメリカで出版された本で、聖書に次ぐロングセラーとして、100カ国以上で読まれているという。 この本を私は まさに今読んだ。


私はこの本を読む迄は、子供向けの童話かと思っていました。しかし、読んで見て 違うと分った。これは全ての人達向けの本です。 小さな王子様の冒険の話なのですが、この中にさまざまな教訓が述べられています。 しかし只づらづらと読んで行くと この本の内容が分りにくいのです。 分らぬまま終わってしまう、という難しい本です。だから子供向けの童話ではないのです。


では、どんな内容かというと、 はじめにある飛行士の青年が出てきます。 飛行機で世界中を飛び歩いていたある日、サハラ砂漠に墜落しました パンクが原因だった。 そこは人の住んでいる所から 4マイルも離れた砂漠でした 青年はその日そこで眠りました。


朝 青年が目を覚ましたら、自分の前に小さな王子様が立っていました。 びっくりして青年はその王子様に、どこから来たのかと聞くと ある小さな星から落ちてきたのだと言った。 しかし地球に来る前に、六つの星を旅して来たという。 その六つの星とは


第一の星は、王様が一人住んでいる小さな星で、自分の星と周りの他の星を支配していた。 そして王様は、「無理な命令はしない」「人には銘々その人の出来る事をして貰わにゃならん」 無理な命令をしないのだから、皆を王様に服従させる権利があると思っている。 「命令はしても相手の都合がよくなるまで待つ」 それが王様の政治のコツでした。


二番目の星は、うぬぼれの男が住んでいました。 その男は「ほめる言葉しか耳に入らない」 いつも人に関心を持ってもらいたい男だった。


三番目の星は、「呑み助」 が住んでいた。 忘れる為に酒を飲んでいる。また 恥ずかしいのを忘れる為に飲んでいる。 そういう呑み助の住んでいる星です。


四番目の星は、「実業家」の星 空の星を 501,622,713個 持っている。 誰の物でもない星を見つけたら それは自分のものである。 誰の物でもないダイヤモンドを見つけたらそれは自分のもの、 誰の物でもない島を見つけたら それは自分のもの。 誰よりも先に一つの考えを持ったら、それに特許をとる。 ということです。


五番目の星は、「街灯と点灯夫」のいる星、点灯夫は街灯を朝と夜に毎日点けたり消したりしているのです。 だから忙しい。


六番目の星は、他より10倍も大きな星で、「年寄の先生の地理学者」がいます。 そこに探検家が来たら、しっかりした人間かどうか調べて 素性が良さそうだと思ったら、その人の発見した事の調査をするのです。


王子様は、6番目の星の地理学者に 「今度は何処の星を見物したらいいか」 と聞いたら地理学者は、「地球の見物をしなさい」と言った なかなか評判の良い星だから、というので 王子様は地球に出かけたのです。 


ということで7番目の星は地球でした。 地球は大きい星でした。 


そこには 111人の王様、74人の地理学者、90万人の実業家、750万人の呑んだくれ、3億1100万人のうぬぼれ、がいる所です。つまり、かれこれ20億人の大人が住んでいる星だとの事です。


 


さて、王子様は 地球に足を踏み入れると誰もいないのでびっくりした。 落ちて来たそこはアフリカの砂漠でしたから、 王子様はそこらじゅう歩いて高い山に登りました。 そしてやっと一本の道を見つけた。 その道を行くとバラの花の咲き揃っている庭があった。 遠い自分の国に残して来た「1輪だけのバラ」は世界のどこにもない花だと思っていたら、地球の一つの庭に同じバラが5千本ほどもある、「ぼくはこの世にたった一つという珍しい花を持っているつもりでいたが、実は当たり前のバラを一つ持っているきりだった」と思った そしてがっかりして泣いた。


そこで キツネと出会った。 キツネにその話をしたらキツネは言った。「もう一度よく見てごらん」 そう言われてもう一度その多くのバラを見た時、それらのバラと自分のバラは違うと分った。つまり、「他の人から見たら 自分のバラも他のバラと同じかも知れないけど、王子様から見たら 自分のバラは他のバラよりも、大切な一輪だった。 なぜなら、水を掛けてやったり、覆いガラスを掛けてやったり、つい立てで風に当たらない様にしてやったり色々な話をした花だから、王子様のものになった花だからです。


「心で見なくちゃ物事はよく見えない! 肝心な事は目に見えない」 と言う事なのだ。


キツネは言った。「あんたが、あんたのバラの花をとっても大切に思っているのは、そのバラの花のために、暇つぶしをしたからだよ、人間と言う者は この大切なことを忘れているんだ。 めんどうを見た相手には、いつまでも責任があるんだ。 守らなけりゃならないんだ。」 と


この話の中で出てきた言葉は、 『心で見なくちゃ物事はよく見えない、肝心な事は目には見えない』 と言う事。


決まりがいる事は、決まりがあればこそ 一つの日が他の日とちがう。一つの時間が他の時間と違うのです。


王子様はキツネに言った 「ぼくと遊ばないかい」 キツネは「あんたとは遊べない、飼いならされていないから、」と言った。 王子様は言った 「飼いならすって何の事?」 キツネは言った 「飼いならすとは仲よくなるっていうこと、つまり今迄はお互い十万ものキツネと十万もの男の子と同じだったけど、飼いならされるとお互い離れられなくなる。 この世でたった一人の人と、かけがえのないものになる。と言う事」


 


それからキツネと別れて王子様は、飛行士に出会ったのだった。  そして、しばらくしてまた 飛行士の見ていない時に居なくなってしまった。 自分の星に帰ったのです。


 


分りましたか、「星の王子様の秘められた教訓」 「星の王子様から学べる教訓」 いろいろ沢山ありました。 私の特に心に残った言葉は、


 


『運命の人とは、突然出会うのではない、一生をかけて大切な関係を築いていけば、運命の人となる』 のです。  なるほど そうですね分る気がします。


 


人々の出会いや関係は色々だけど、築き方次第でいろんな関係の人々になります。


「星の王子様」 の本をもしまだ読んでいなかったら、是非読む事をおすすめします。


幸せを見つけられるから。


 


 


 


 


 


 


 

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