思い・気もち・情 とはどういうものだろうか

公開日: : 最終更新日:2025/04/10 未分類

先般 私は 「愛する事と好きとは違う」 という事について話しました。


今回は、「人の思いや、気持ちや、情」 について考えてみたいと思います。


これらの言葉の意味は似ていますが、少しちがいます。


では、それぞれの意味を調べてみると次のようになります。


思い……………心に秘めた気持ち、愛情、心がその対象に向かって動くこと


想い……………特に心の中で思い浮かべる、何かについてイメージを膨らませたり、 空想する、創造する


気もち…………感情、物事に接した際にそれに対して感じた心の状態


………………人の心、なさけ、気持ち、感情、愛情、人に対する思いやりの気持


等の意味に分けられますが、言葉の意味としては似ている様におもいます。でも多少のニュアンスの違いがあります。


 


また、「愛情や、好き」 については、言葉や態度で表現できますし、そうする事でハッキリと相手に伝える事が出きます。 でも 思いや 気持ちや は、人の心の内にあって相手に分かり難いものです。 だからそれを知るには、物や仕草で表されると思いますから、その行動で感じる事が出来ると思いますが、全てではないです。


 


そういう事で私は、人の心の内の思いを知った時、それは本当に大切で忘れることはできません。 だからそのことについて、私の決して忘れられない青春の在りし日の思い出話を、まず綴りたいとおもいます。


 


 


それは、私の20~22歳頃の学生のころです。


私は 某大学病院の中央手術室の受付で、アルバイトをしていました。 


そこでは、殆どの科の大きな手術をする所ですから多くの医師や看護師さん達と顔見知りになり、仲良くもなりました。 主に外科が多いです。


 


そんな中で私は、特に一人の外科医師と出会いました。その医師は当時38歳で講師でした。 テレビのドラマにある「ドクターX」の様な医師で手術がとても上手くて、早くて、完璧でした。更にその医師は人としても優れていて、全ての人はその医師が大好きでした。私も好きでした、でも私はアルバイトの学生でしたから、近寄りがたい人でした。 


その医師と私は殆ど話すことはありませんでした。(この後この医師をA医師と書きます)


 


 


ところがある年の冬、A医師は、外科の医師や看護師達と行くスキー旅行に私を『行くか?』と言って誘ってくれました。私はとても嬉しくて喜んで連れてってもらいました。 スキーはそれまでやったことが無かったので、スキー靴もヤッケも何もない私にその後A医師はスキー用具のすべてを買ってくれて、翌年もスキーや夏の海の旅行にも連れてってくれました。


 


医師と看護師の旅行に唯一人部外者の私でしたが、皆さんはとても好意的で優しく仲間に入れてくれました。 それは、本当に楽しく素晴らしい旅行でした。


 


それからA医師は時々私を食事や遊びにも連れてってくれました。


私のその学生時代は、誰よりも素晴らしい青春時代だったと感謝しております。そして私はA医師が大好きになりました。


 


ある年の夏、毎年恒例の外科旅行の上高地の旅行には、私は行けませんでした。


そしてその後日、ある若い医師が 「A医師からです」 と言って、私に小さな包装された箱を渡してくれました。中に一体のこけし人形が入っておりました。上高地のお土産でした。


その時の私の気持ちは、例えようのない嬉しい気持ちでした。また、それは私の一生忘れられない思い出です。


 


誰からも尊敬され、愛されている大先生が若いアルバイト学生の私に、旅先からお土産を買って来てくれた事、これはどんなに光栄なことでしょう!それは単なる土産ではなく、私がそこに感じたのは、A医師の おもい、や気もちでした。


 


私のこれまでの人生で、数えきれない人達から、数えきれない物やプレゼントを頂きましたが、今考えても これほど忘れられないものはありませんでした。 


それは、その物にその人の思いや、気持ちを感じられたプレゼントは他に無かったからです。


A医師は10年程前に亡くなられましたが、これについては一生忘れられないのです。


 


 


さて、それから60年ほど過ぎた最近、私は、これに次ぐ嬉しいプレゼントをもらいました。 


私はそのプレゼントにも非常な喜びを感じました、やはり同じ様にその人の 思いや、気持ちを感じたプレゼントだったからです。(その人をAさんとしておきます)


そのプレゼントは、ホワイトデーのお返しでした。 これは私が贈ったバレンタインデーのお返しのホワイトデーの物でしたが、とても嬉しい物でした。なぜなら、それは予期しない物だったからです。


 


私はAさんにバレンタインデーに2個の美味しいチョコをあげましたが、勿論私の思いの込めた物でしたが、ただ、それのお返しは決して無いと思っておりました。


なぜなら、Aさんは、私の恋人でもボーイフレンドでもない人でしたからです。


 


しかし、ホワイトデーにお返しをくださった。 それも小さなかわいいパッケージで渡してくださいました。


だからそれは本当に嬉しい出来事でした。


そこに私は、60年前のA医師と同じ様な「おもい」を感じました。


年代と状況は違うけど、そこに込められたその人の思いや気持ちが感じられたのです。


だって、その小さなかわいいパッケージは、Aさんが私の為にわざわざ用意したものです。


ですからこの事はやはり忘れられません。そのパッケージも大切に保存しております。


 


私の現在までの人生の中で、こうした「思い」を感じたプレゼントは この二件だけです。


 


人の思いや、気持ちを感じることが出来るのは、プレゼントだけではなく、色々なことにあるけれど、一番分かり易い説明として、私の忘れられないプレゼントのお話をしました。


 


 


思いや、気持ちには、良いことばかりではなく嫌なこともあるけれど、私は嫌な事は全く覚えていません。。


 


 


 


 


 


 


 


 

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