人が理屈を理解するのに「何度言ったら分るのか」の答えが出た
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道徳
「新約聖書」のマタイ伝18:21~ の中に、イエスが弟子達に教える中に この様な会話があります。
「そのときペテロがイエスのもとにきて言った。『主よ兄弟がわたしに対して罪を犯した場合、幾たび許さねばなりませんか?七たび迄ですか』
イエスは彼に言われた。『私は七たびまでとは言わない、七たびを70倍するまでにしなさい。』」
これは、イエスの教えの喩えですが、七たびの70倍を数字で出すなら490です。だから この文字通りいうなら、人の罪を許すのは、490回まで許しなさい。ということですが、 この話しに似たような話しをします。
先日 テレビ朝日の「モーニングショ―」の中で聞いたことですが、
子供の躾の中で、誰でも自分の経験や、聞いた事があると思いますが、殆どのお母さんは子供に『何回言ったら分るの?』という言い方をしていますね。
という話しで、殆どの人はいろんな場面で、お母さんや、先生や、上司から「何回言ったらわかるのか」と言われたり聞いたりしていると思います。
さて、何回言ったら分るとおもいますか?
その答えが出ました。532回です。
これは、ある実験で出た数字です。その実験というのは、テストです。
津田大学の先生が、中、高生300人に対して行ったペーパーテストですが、簡単な英文テストで、おなじ間違いが無くなる迄の回数で見たところ、
例えば、「彼はリンゴが好きです」の文章で
He likes apples.・・・・・こちらの文章が正しいです○
He liku apple.・・・・・・こちらは間違いです×
ですが、これを「言葉で説明しただけ」だと、分る迄 532回だったそうです。
「添削などで指導」した場合、20回で、理解したということです。
これで分ることは、人に物ごとを理解させる為には、口で言っただけでは だいたい一回では、分らない、理解しないということです。
ですから、頭がいいとか、悪いとかで決めつけたリ怒ったりするのではなく、人に物ごとを教える時は、ちゃんと理解出来るように、正しい教え方をしなければなりません。
怒らず、優しく、愛情っをもって、根気良く、ですね。そうしたら20回で理解する様ですよ。
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