アメリカ大統領に何故トランプ氏が決まったか
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最終更新日:2017/07/02
時事
第45代アメリカ大統領に 「ドナルド・トランプ」氏が11月8日の選挙で当選確実となりました。
その結果については、全国のほとんどの人達の予想に反したものだったと思う。
彼は、70歳の不動産王で ビジネスマン。 政治家の経験は全くなし! 前回の大統領選挙にも立候補したけれど選ばれなかった。 だから今回の結果には 世界中がビックリしたのだと思う。勿論はじめからその結果を予測していた人達もいたでしょう。
では何故世界の予想に反した結果で、暴言王のトランプ氏が大統領に選ばれたのだろう、 テレビ等で、いろんな知識人達の話を聞いてみると、色んな事が分かってきた。
彼は優秀なビジネスマンであり、非常に頭の良い人である。 そして、今回の選挙前のパフォーマンスは、自分という人物を売り込む営業テクニックで、暴言も、無謀な様なことも人々の心をひきつけるパフォーマンスで、全て計算でやっていたという。
挑発的な発言こそ、勝利を獲得するテクニックだ との事。 だから、言い方も 小学生でも分かり易い言葉を使った言い方でした。「メキシコに壁を作る」等ですね。 大衆の気持ちを読んだ行動は全て計算ずくでやっていたということです。
あえて自分をバカに見せるとか、とことん自分はバカな振りが出来る。 というのは、これは日本の武将「織田信長」に似ていないだろうか? 実はトランプ氏は非常に頭が良く、非常に優しい人だという。
彼が選挙期間中に公約で言っていた事は
● メキシコの国境に壁を造る。
● TPPから離脱する。
● 日本防衛を続ける為には、公平な支払いが必要。
● 日本も核兵器を持った方が良い。
● アメリカを再び大国にする。 という様なことです。
こうして選挙の結果は、自分の勝利という事になりました。
その後 勝利の演説をしましたが、その時目についた事は、演説会場が非常に地味で、何もなかった事です。 逆にヒラリー氏の準備していた会場は、ガラス張りで広くキラキラしていて、有名人も出して来るなど、豪華でしたね。その寄付金は無駄になりました。 こういう事は逆に敵を作ることになりかねませんね。
トランプ氏は選挙前は、オバマ大統領や、日本の安倍首相の悪口を散々言ってたけれど決まったとたん、その暴言はなくなり、オバマ氏を「大統領閣下」と言い、安倍さんには「彼に学びたい」と言いました。 常識もキチンと兼ね備えています。
では、トランプ氏を見抜けなかったという事は 何を見誤っていたのでしょう。
先ずはアメリカの労働者や、農民である中間層の人達の気持ちでした。 トランプ氏は彼らの心の叫びを しっかりと捕えていました。
1960年代のアメリカは、車といえばアメリカ車、アメリカは偉大だった。そして労働者や、農民には仕事が沢山あった。 ところが、「グローバル化」したら、他国の車も多く入ってきて、安くて性能の良い日本車はアメリカ人に好まれ良く売れました。 そうなるとアメリカの労働者の仕事も減り、格差が増えました。 そして景気が良くなったのは、金持ちや偉い人達だけで農民や労働者の中間層は仕事も減り、貧しくなったのです。
そこにオバマ氏が大統領になって、移民を助ける事にしました。 その為労働者には更に仕事のライバルが増え、一層苦しくなりました。
そこで今度は、トランプ氏が 「アメリカを元に戻す。移民が入ってこない様に壁を造る。」 と出て来た時、労働者達はこれを喜ばない訳がないでしょう。 そしてトランプ氏は次の様な公約を掲げました。
● 輸入車に高い税金を掛ける。 (これは労働者に仕事が増える事になる)
● インフラに投資する。 (これは労働者に仕事が増える事になる)
● 税気を払わない金持ちは許さない
● 不法移民は追い返す。 (労働者の仕事が増えます)
● 政治家は金持ちに操られている。
こう言ったトランプ氏を、支持者達は信じたかったのです。 また、若者や、学生達では、クリントン側だった人達もトランプ氏の話に傾いてきたのです。 そして、クリントン氏は政治家として信用出来ない、という気持ちを持つ人々が多くなってきた訳です。
では この後日本に どう影響するのでしょう。
これまでに、アメリカが他国に働きかけてきた事は、
● アジアの安定・・・・・・(世界の平和)
● パリ協定・・・・・・(自由貿易)
● 中東問題・・・・・・(地球環境問題 温暖化)
● TPP・・・・・・(自由貿易協定)
これに対して、トランプ氏の考えている事は、
TPPからの離脱、自由貿易協定を見直す。 アメリカファースト。 地球温暖化は信用しない。 自国の安全は自国で守れ。 等と言っています。
実際 2017年からのトランプ政権はどう、動いてくるのでしょう。
少し心配なのは、乗員下院を全部共和党にするかも知れない?
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