2020年日本五輪の準備で考える事
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最終更新日:2017/07/02
時事
心配した リオのオリンピックは、無事に終わりました。当初いろいろ心配されていたのは リオのオリンピックが、その4年前に決定したその後に ブラジルの国の状況が色々変わり、様々な問題が発生してきたからでした。「財政問題」「テロの問題」「衛生問題」「貧困の問題」 等、だから中止した方が良いのではないか、とまで言われました。 しかしオリンピックは行われました。 しかも大変すばらしかった。心配した問題も何も起こらなかったし、本当によかったです。
さて、次は4年後の2020年の 日本のオリンピックです。
今年 都知事も代わって、もう一度予算等の見直しから始まりました。
当初日本五輪の予算は、7000億円とされていたのがその3倍ほどの2兆円と、五輪実行委員会長は発表しました。その頃小池都知事が、選挙演説で『1ちょう、2ちょう、3ちょう、と豆腐屋じゃないんですよ』 と非難したように本当に何故 2兆や3兆という数字に跳ね上がるのか分かりません。 お金なんて掛けようと思えばきりがありません。
リオの場合、本当に国の経済的な問題がありました。 貧困の国民は「何故オリンピックにかけるお金を貧困で困っている人を助けないのか」 と多くの反対がありました。そこでブラジルは「節約術」をやりました。
NHKの「ニュースの深ぼり」 でやっていましたけど、「知恵と工夫4分の1リオの実験」 という リオの節約術を見習う必要があると思います。
ブラジルは本当に経済不調で破綻する危機にありました。そこで「リオオリンピック節約術」とは、
「カンビアーハ」(あとでどうにかなる)という事で、次の節約をしました。
① 街が燃えあがる飾り付けは一切なし。
② 選手村には各室にテレビは付けない。 共有で一個のみ
③ 客のおもてなしの お料理は無し、そしてスナックに替えた。
④ 会場の建物の屋根は無し、壁もなし(骨組みのまま)、客席も無し。
⑤ 聖火は小さくして、周りに鏡で効果をつけた。
⑥ スタッフを雇う代わりに、ボランテアの人達を雇った。(7万人→5万人にした。)しかし一切無給なので、途中で3万人に減ったらしい。 それでも行ったお客さん達は、不自由な感じはなかったと言っている。
こうした節約の反面で、絶対に守った事は、
① アスリートファースト(選手を第一に考えた)
② 大会スローガンを忘れない事。
こうした節約をやって、9億レアル(450億円)の節約に成功したということです。 そして「リオオリンピック」は終わりました。 終わって見れば、
「スバらしかった」の印象でしたよね。
また心配した事故や事件は何も起りませんでした。 閉会式は雨天だったので、小池知事の上等なお着物も、安ベ総理のスーツも雨にぬれたけれど、あれは会場に屋根が無かったからだと、今分かりました(笑)
さて、日本の場合何故予算がふくらむのか?
問題は、①、日本の建築費が高すぎる。②、日本人は見栄を張り過ぎる。ことにあるようです。 では リオで節約した所を日本で出来ないか考えて見た場合、会場の屋根や壁を付けなかった場合、日本はオリンピックの時期は真夏なので、暑さ対策が必要だし、台風の時期でもあるので、屋根や壁は必要です。 宿泊施設も災害や、テロから守る為のある程度の準備が必要です。交通のインフラの整備はやはり必要となります。
なので、問題なのは何処まで「コスト」を抑えるか、何を大事にするのか、等を考える事ですね。
そして オリンピックの開催で何を「アピール」したいのか、そのアピールのものによって、コストも違ってくるという事です。
そこで、日本のアピールしたいものとは、何かというと、「テクノロジ―」で アピールしたいようです。 たとえばどんなものかと言うと
① 会場の警備、観客の輸送、 これらをハイテクバス運行システムで従業員を使わずに、コンピューター操作で無人運転で大量輸送する事は日本の得意技術らしいです。
② 顔認識システム、で 競技場会場入り口にて無人で整理するなど、これらを日本のテクノロジーで、アピールしたい様です。
次に問題なのは、日本人はけっこう 後で何かあった場合、その担当者をすごく非難する傾向にあるので、色んな事を考えても 誰がそれを決めるのかそれぞれを明確にすることが難しいという。
明確にすると、その人がいろいろ言われるので、皆やりたがらないという問題があるようす。
日本人は、無宗教なので、外国人の様に「キリスト教」の教えに学ぶ事など無いので、責任を他人のせいにしたり、失敗した人を非難したりする傾向があるのだと思います。 キリストのいう隣人に対する愛がないのですね。
しかし、透明性を確保しながら決める事はキチット決めなくてはなりません。
今、小池知事が「築地市場移転」の問題でも頭を悩ませていますが、経済的な無駄なことや、色んな事を 知事にだけ任せるのではなく、都民皆で考えて提案して、速やかに決めていったら良いのだろうと思います。
他人の責任にしないこと、後でその責任者を非難しない事、皆で愛の心を持つことが大切だと思いますね。
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