人生の特権を、幸せを得る為に使いたいなら ケチってはだめです
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道徳
末日聖徒イエス・キリスト教会の「ディーター・F・ウークトドルフ管長」のお話から参照
かつて 豪華客船で地中海を旅する事を生涯の夢としていた男性がいました。
彼は、可能なかぎり何年も節約して、ついに船に乗れるだけの資金がたまりました。
そこで、ローマ、アテネ、イスタンブール、の通りを歩くのが夢でした。
でも、彼はお金に余裕が無かったので、旅行中の食費を倹約するため、余分に用意したスーツケースに 豆の缶詰めや、クラッカーの箱、粉末レモネード等の袋を、いっぱい詰めて持って行き、毎日それを食べました。
船で用意されていたたくさんの活動には、できることなら本当は、喜んで参加したいところでした。
毎日船の中では、映画や、ショウ―、文化交流イベントに行く人々を、うらやましく思いました。そして、
「ああ、船で見た見事な料理を一口でいいから食べてみたい」と、どんなに思ったことでしょう。
船の中でのお客たちの食事は 毎回祝宴のようでした。
でも男性は できる限り無駄にお金を使いたくなかったので、楽しい活動にも豪華な食事にも、一切参加しませんでした。
ただ、ずっと訪れたかった町を見る事はできましたが、旅の大半を自分の船室で過ごし、食事も持参した質素な食べ物だけで済ませました。
そして旅も進み船旅の最終日のことです、乗務員から 『どのお別れパ―テ―に出席したいですか?』を 尋ねられました。
そして、この時初めて男性は知ったのです。この船旅では、お別れパ―テーだけでなく、船内での食事も娯楽活動も、すべてのものが チケットの料金に含まれていた、という事をです。
男性は 自分の特権をほとんど生かさずに 過ごしていた事を知ったのです。それは本当にショックな話しでした。
でも、もう遅すぎました。
この男性は、自分の特権から かけ離れた生活をしていたことが分った ユーモラスなたとえ話しです。
神が私達に豊かに与えてくださる幸福と、平安と喜びという御馳走にあずかっていないとき、わたしたちは自分の特権を生かさずに生活を送っています。
わたしたちは、選択を迫られています。
一つは、人間として出来る中の 一部の限られた経験のみで、満足し、ほとんど生かさずに妥協する人生を選ぶこともできますし、
または、霊的な経験をする機会という 豊かなごちそうと、大きな祝福にあずかることも出来る、という事です。
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