お雛様とお内裏様は何を意味する
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最終更新日:2017/07/02
美と文化
陰暦3月初めの巳の日に(この日は後に3月3日となった)女児の祝う節句で、雛祭りをする。桃の節句、雛の節句、とも言われて女児の健やかな成長や、幸せを願う日です。
また、良い結婚が出来るように、良い夫婦となれるように、それは「天皇・皇后」のような幸せな結婚になる事を願って、男女対の雛人形がつくられました。
それで、お内裏様とお雛様のモデルは「天皇陛下」と「皇后様」になっております。
さて三人官女はお姫さまに仕える女官ですが、身分の高い女官です。左右の女官は立っており真ん中の女官は座しております。そしてこの座している女官は既婚者で、お歯黒であり眉毛も落としています。 三人とも白酒をつぐ道具を持っています。
五人囃子は、「お内裏様とお雛様」の「結婚式の祭囃子」を演奏しています。その並び方は、左から右へ楽器が小さくなるように並びます。太鼓・大鼓・小鼓・笛・と並び最後の人は謡いです(歌をうたう人で扇を持っています)
それから「雛あられ」の色は、春夏秋冬の「ピンク・緑・黄色・白」と四季を表し、一年間平穏無事で幸せに、という事を意味しております。
菱餅の、赤、白、緑の三色にも意味があります。
冬に降り積もった雪、春に芽生え始めた緑、春の花のピンク、といったような春の喜びを表わす事と、また菱餅には薬効のあるものとして、用いたものがあります。
赤には、解毒作用の「くちなし」
白には、血圧降下作用のある「菱の実」
緑には、造血作用のある「ヨモギ」 を用いました。
そして、お雛様の日が終わったら、そのお飾りを直に仕舞う様にします。
お雛様が終わっても、いつまでもそのまま飾っておくと、婚期が遅くなると言われていますがこれは迷信です。でも、なるべく早く片付けないと、人形が汚れるし、だらしがないと思われます。そんな事から 片付けの出来ない人はお嫁にも行けないよと言われたのですね。
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